郊外の二世帯住宅に住むご家族の、音にまつわるトラブルです。

家族構成はお嫁さんである女性をAさんとすると。
AさんのほかにAさんのご主人、夫の父母でありAさんからは義理の父母にあたるご夫婦の計4名となります。

数年ぶりに大好きなクラシックコンサートのチケットを手に入れたAさん。
いつもお世話になっている二世帯住宅の下の階に住む、義父、義母に声をかけ、ご主人とAさんの4人で、久々に都内の有名ホールに出かけることとなりました。
数年ぶりということもあり、良い座席を取ったのですが、ホールの反響音がイマイチで感動を呼ぶような演奏にはほど遠いものでした。

これならば、自宅のステレオでCDを聴いている方がマシであったと帰りがけの会食でAさんが3人に話すと、義父と義母が「そうですね」と答えました。
そこでAさんが「CDをお持ちなのですか?」義理の父母へ何気なく尋ねると、「2階からAさんの聴くCDを良く2人で聴いている」と答えるのです。
Aさんが、驚いて、「1階に2階のステレオの音が聞こえるのですか?」と尋ねると、なんと「聴こえるのはCDだけではない」との答えが返ってきました。

実は二世帯住宅の2階に暮らすAさんには、1階の生活音は全く気にならなかったのですが、1階に暮らす義父、義母には2階の生活音が筒抜けだったようです。
いつも温和な義父と義母なので、家族間の大きなトラブルにはなりませんでしたが、Aさんには大問題の発覚でした。自宅に戻るなり、大急ぎで、「防音賃貸」「防音物件」などをインターネットで検索し、一時は、引越しまでも考えましたが、温厚な義父、義母の「私たちは、気にならないよ」の一言に支えられAさんの転居は免れました。

その日以来、Aさんは大好きなクラシックの演奏を、スピーカーからではなくヘッドホンで聴くようにするなど、今までの生活習慣を変化させることで、Aさんなりに音のトラブルを解消していったそうです。
このケースでは家族間の大問題には発展しませんでしたが……もしAさんのご家族が、円満な二世帯住宅でなかったらと考えると、なかなか際どい問題です。

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