時として、施工を行った工務店主や部屋のオーナー自身が、一度、住み込みをしてみたらどんな感想を抱くのだろうかと思うほどの出来栄え点の低い住居のクレームを耳にすることがあります。

以前、友人が暮らしていたホテルの従業員の寮なのですが、ワンルームタイプの個室で、プライバシーはきちんと守られているはずなのにスタッフ同士の喧嘩が絶えないとのことで、友人が数週間、我が家に居候しに来たことがありました。
内情を尋ねてみると、寮の部屋と部屋同士の音が筒抜けで、その騒音トラブルが要因だと言うのです。

24時間体制で勤務するホテルマン達は、皆、個々の持ち場のスケジュールでシフトが組まれているので、生活のローテーションが個々によってバラバラなのだそうです。
早朝に出勤する者もいれば、夕方からの出勤のスタッフもあり、寮は常に誰かが、寝床に就いている環境でした。
夜勤を終えて早朝帰宅したスタッフが、寝床に就こうとすると、通常勤務の同僚が、バタバタと朝の支度を整えはじめ、出勤していく時間帯となります。
TVやステレオからのBGMに、髪をセットするドライヤーの音、さらには、トイレの音に加え、ユニットバスから、時として朝風呂に入る先輩の鼻歌まで聞こえると言うのです。

会社の寮ということで、近隣のアパートの家賃の5分の1の値段で借りることが出来ている為、文句を言うスタッフは居ないとのことでしたが、部屋の両隣、上下関係での喧嘩が絶えなく、やむなく寮を出ていく者、また、時として退社届を提出する者までいる有様だと言うことでした。

たしかに、職場でも顔を合わせ、プライベートでも住居を共にすると言うことは、相当な気配りが必要となってくるかもしれませんが、生活音が筒抜け状態の環境というのは、かなりのストレスを抱えて暮らすものなのかもしれません。
寮や、社宅などにも「防音賃貸」や「防音物件」としての特性が必要となってくるのかもしれません。

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